拝啓
初夏の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。日頃は福井県空手道連盟の事業にご理解、ご協力をいただき心より感謝申し上げます。
さて最近様々なスポーツ競技において、指導者によるパワーハラスメントが社会問題となっております。スポーツにおける暴力行為は人間の尊厳を否定し、指導者とスポーツを行う者及びスポーツを行う者相互の信頼関係を崩壊させ、スポーツそのものの存立を否定する事になりますので、厳に慎むようお願いいたします。?以下に、日本スポーツ協会(旧日本体育協会)が平成25年4月25日に発表した「スポーツ界における暴力行為根絶宣言」から、指導者の心構えを抜粋させていただきます。
○指導者は、スポーツが人間にとって貴重な文化であることを認識するとともに、暴力行為がスポーツの価値と相反し、人権の侵害であり、全ての人々の基本的権利であるスポーツを行う機会自体を奪うことを自覚する。
○指導者は、暴力行為による強制と服従では、優れた競技者や強いチームの育成が図れないことを認識し、暴力行為が指導における必要悪という誤った考えを捨て去る。
○指導者は、スポーツを行う者のニーズや資質を考慮し、スポーツを行う者自らが考え、判断することのできる能力の育成に努力し、信頼関係の下、常にスポーツを行う者とのコミュニケーションを図ることに努める。
○指導者は、スポーツを行う者の競技力向上のみならず、全人的な発育・発達を支え、21 世紀におけるスポーツの使命を担う、フェアプレーの精神を備えたスポーツパーソンの育成に努める。
福井県空手道連盟では倫理に反する行為に対し、規程を含め対応の強化を進めております。 県内加盟道場の指導者の先生方には指導者と道場生の信頼関係の下、目標達成を目指す過程の中でフェアプレーや他者を信頼すること、他者に貢献することを身に付ける等、人としの成長を助ける様な指導をお願いいたします。
敬具
参考までに日本スポーツ協会から発行されております資料を添付させていただきますので、ご参照ください。
添付資料
・公益財団法人日本スポーツ協会及び加盟団体における倫理に関するガイドライン(PDFファイル)
・スポーツ指導者のための倫理ガイドライン(PDFファイル) |